ヒラスズキ釣行後、水洗いの為にルアーボックスから取り出したところ、
ルアーのリップが完全に折れていることに気がつきました。
ソルトルアーは1個の値段がなかなか高いですし、手に入りにくいルアーも多いです。
それにせっかくヒラスズキを連れてきてくれた思い入れのあるルアーをすぐに処分してしまうことは
あまり気が乗らないので今回修理することにしました。
ルアーのリップ修理は以前何度か行ったことがありますので、
それに必要な準備と手順を写真でわかりやすく解説していきたいと思います。
準備(道具・材料)
①サイレントアサシン(修理該当品)
②サイレントアサシン(リップ付き)
③ニッパー(100均)
④棒やすり(100均)
⑤サンドペーパー(100均)
⑥おゆプラ(100均)
⑥タミヤ クラフトツールシリーズ No111 カッターのこⅡ
⑦セメダイン エクセルエポ
⑧ウレタンフィニッシャー
ニッパー・やすりで折れ口を整える
折れ口が凹凸していたので、ニッパー・棒やすりを使い折れ口を平面に平していきます。
平面にしておかないとリップを修理してもぶつけてしまった際に、
力の入力方向により弱い箇所から同じように折れてしまいます。
型取り
次に100円均一(ダイソー)で購入した「おゆプラ」を耐熱皿に入れ、80度以上の熱湯に3分程つけておきます。
耐熱皿からおゆプラを取り出し、水気をとって、リップ付きのルアーの前方に当てはめていきます。
おゆプラは5分ほどで固まりますので、手早く型を合わせていきます。
おゆプラが固まってきたら、リップの付いたルアーを外し、修理該当のルアーを当てはめます。
エポキシ樹脂は100円均一でも販売がありますが私は使用していません。
それは完成時の強度・透明度が不明な為信頼が置けないからです。
セメダインのエクセルエポは値段が比較的安く、強度、完成時の透明度が担保されています。
また、レビューも高評価です。
リップ箇所が溝になっていますので、エクセルエポA・Bを混ぜ、流し込んでいきます。
エクセルエポを流し込んだ後は24時間放置し、完全に固まるのを待ちます。
早い段階で取り外してしまうと完全に固まっておらず、リップの形が変わってしまうので注意が必要です。
リップの削り出し
24時間後、型から取り出します。
元々のリップ付きと比べると、修理品はリップの形状が歪なのでここから調整していきます。
まずは、カッターのこで大きなでっぱり部分を除去していきます。
その後、棒やすり、サンドペーパーでリップの傾斜、大きさの微調整の削り作業を行います。
元々のリップ付きのもを参考にしながら傾斜を削り出していくと取り組みやすいです。
目の細かいサンドペーパーで表面の調整を行うと、少しずつリップらしくなってきました。
リップの表面気泡凹凸の平し・強度強化
既存のリップと比べると、やはり気泡やそれに伴う表面の凹凸が少し気になります。
そこで最後の仕上げにウレタンフィニッシャーに漬けて、凹凸の平しと強度強化を図ります。
ウレタンフィニッシャーが完全に乾燥するまで放置しておきます。
サイレントアサシンのリップ修理 完成
ウレタンフィニッシャーが完全に乾燥すれば完成になります。
リップ表面の凸凹もなくなったことで、強度強化と水噛み時の不安が完全に解消されました。
リップの修理を初めて行った時は「自分でできるかとても不安」でしたが、
実際に取り組んでみると案外簡単にできます。
思い入れのあるルアーや入手するのが困難なルアーのリップが壊れてしまった際には、
このような方法で修復すると、より長い期間釣行を共にすることができます。
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