近所の老舗お寿司屋さんに行くことがあります。
ご主人に私が青物やヒラスズキ、アオリイカを狙う釣りをしていることを伝えると、
ヒラスズキは高級魚だけれども、
身に血管(血)が残り見栄えが悪いから店では取り扱いがないという話をしたことがありました。
釣ったヒラスズキの血抜きが上手くいかなかった時、虫が入ってしまっているような見た目となった経験をしたことが何度かありました。
白身の魚は臭みの原因となる血を抜いて、
何日か熟成させた方が旨味成分が増してとても美味しくなります。
せっかく高級魚を釣っても、血抜きや締めがしっかりとできなければ美味とはかけ離れてしまいます。
釣り場で血抜きと脳締めができる道具として、
津本式×ハピソン 計測マルチハサミを使って最低限の血抜きはしてきました。
しかし、身の毛細血管に細部まで届いている血を完全に抜き取ることができませんでした。
毛細血管の細部まで血抜きを行う方法は、津本式ノズルで行う究極の血抜きになります。
場所や蛇口の形を選ばずに、究極の血抜きができる津本式血抜きポンプは素人でも簡単に使うことができましたので、レビューしたいと思います。
津本式血抜きポンプの基本スペック
付属品は
①本体
②メインノズル
③ノズルケース(ノズル×2)
④専用ボトル
⑤吸い込みホース
⑥専用バッグ
バッテリーはUSB規格の充電式となっています。接続箇所はフタが付いており防水性が確保されています。
防水性はIPX5となっており噴流に対して保護できるレベルですので、水回りでの使用に問題ありません。
ノズルはφ1.5 (左)、φ2.0(右)が付属されています。
ノズルφ1.5 | ノズルφ2.0 | |
対象魚 | 400g~800g程度の魚 チダイ、イサキ、小型ハタ系、チヌ、 サバ等、うなぎ、ハモなんかの長物に最適 | 1.0kg~4.0kg程度の魚 タイ、石鯛、フエダイ 、中型ハタ等 |
メインノズルはねじ込み式となっていますので、魚のサイズに適合したノズルを取り付けることができます。
電源ボタンを1秒ほど長押しすると起動します。
自宅で簡単にできる魚の短期〜中期熟成
短期熟成(捕獲後〜5日程度) | 中期熟成(6〜14日前後) | |
魚種 | ブリ マアジ シロギス マダイ メジナ ヒラメ | スズキ マゴチ ハタ イサキ |
海釣りで狙うことができる美味しい魚の多くが該当しています。
津本式血抜きポンプの使い方(実践)
ソルトルアーフィッシングで青物、ヒラスズキ、ハタを狙うことが多いのですが、今回は前日に釣ったヒラスズキで実践しました。
①
釣り場で血抜き、脳締めをしたヒラスズキをクーラーボックスから取り出します。
②
尾の付け根を切り落とします。
③
緑色の神経穴にノズルφ2.0を差し込み、水を注入します。
水を注入すると、脳締めした箇所から白い紐状の神経が水圧に押されて出てきます。
④
続いて青色の動脈穴にノズルを差し込み、水を注入します。
魚の下腹部〜尾にかけて水圧で張るまで水を注入します。
⑤
包丁などでエラ膜にに穴をあけます。
ノズルφ2.0 を取り外し、メインノズルの状態にしてエラ膜の穴から動脈へ水を注入します。
これが究極の血抜きになります。
この時点で、魚の胴体が水圧で張っていれば究極の血抜きは成功です。
⑥
エラ、内臓を取り除きます。
釣り場での血抜きやノズルで血抜きをしていたおかげで、
既に身が綺麗な状態になっています。
⑦
クーラーボックスの中に魚を入れて、魚の頭を下にして涼しい場所で15〜30分放置して血を抜き切ります。
津本式血抜きポンプによる究極の血抜きまでの一連の流れは、
下記動画でも紹介されています。
⑧
三枚おろしにした身は血管や血合いが目立つことがなく、とても綺麗です。
※今回は自宅での実践の為、冷蔵庫に収まるように鱗を取り、3枚おろしにして熟成させています。
総括
使い始めた当初はエラ膜から動脈に水を注入する究極の血抜きがうまくできませんでしたが、
うまくできるようになりますと、釣った魚が高級寿司店で食べるような魚の味に変身しました。
・魚をより美味しく食べたい、食べさせたい
・魚が大量に釣れてすぐに食べれないので、冷蔵で1週間以上保存したい
・ホース取付け不可な蛇口の為、究極の血抜きができなかった
という方にはおすすめの道具になります。
冒頭でも記載しましたが、バッテリー駆動式なのでしっかりと充電をしておかなければ、処理中に止まってしまいますのでその点注意が必要です。
メルカリからも商品を探せます。
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